副鼻腔炎について
- 鼻は空気の通り道である鼻腔と副鼻腔という部屋から構成されます
- 副鼻腔は前頭洞、上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞の4つで構成され、これらに膿がたまることを副鼻腔炎といいます
- 副鼻腔炎になると鼻づまりや膿性の鼻汁を自覚し、後鼻漏といって鼻汁がのどの奥にたれ込むこともあり、たんや咳の原因となります
- また鼻茸といってポリープができると鼻づまりはさらにひどくなります
- 慢性副鼻腔炎は昔は細菌感染に伴うものが多かったのですが、最近では喘息などアレルギーにともなう好酸球性副鼻腔炎といわれる治りにくいものが増えてきています
- 当院ではこうした副鼻腔炎に対して内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)を行なっております
内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)について
- 鼻の中から内視鏡を用いて病変の切除、副鼻腔の開放を行います
- 4つの独立した副鼻腔を互いに交通させ、鼻と副鼻腔の間の道を広げることで、症状を改善させます
- 手術は鼻の中から行うため、外から傷が見えることはありません
- 鼻は目や脳など重要な臓器のとなりにあり、手術には高度な技術が要求されます
- 当院では内視鏡下鼻副鼻腔手術の世界の第一人者である慈恵医大 鴻信義教授が手術を行い、術後のフォローもしっかりと行わせていただきます
手術前
手術後
後鼻神経切断術について
- アレルギー性鼻炎や鼻過敏症(温度変化などに対して鼻に違和感を生じる)に対して有効とされています
- 鼻汁やくしゃみの原因となる後鼻神経は下鼻甲介の深いところに分布しており、内視鏡を用いて鼻のなかから、この神経を選択的に切断することで、症状の軽減をはかります
鼻中隔矯正術 / 下鼻甲介切除術
- アレルギー性鼻炎や鼻過敏症(温度変化などに対して鼻に違和感を生じる)に対して有効とされています
- 鼻汁やくしゃみの原因となる後鼻神経は下鼻甲介の深いところに分布しており、内視鏡を用いて鼻のなかから、この神経を選択的に切断することで、症状の軽減をはかります
- 下鼻甲介切除術は、下鼻甲介という鼻腔の中のふくらみが大きい人が対象になります。手術は鼻中隔矯正術と同様に鼻の中から、腫れた粘膜を切開して内側の組織を吸引します