みみ
「みみ」は3つ分かれています。一番外側は耳介(いわゆる耳の形をしているところ)から外耳道(耳の穴)で、一番突き当たりに鼓膜があります。鼓膜の内側は中耳というところで、耳管という管を通じて鼻の奥とつながっています。子供は大人よりも耳管が太く短いため鼻から入ったばい菌(細菌・ウイルス)が耳に届きやすく中耳炎を起こしやすいです。そのもっと奥には内耳と言って神経があります。内耳には聞こえの神経と平衡感覚の神経があります。ここがおかしくなることで急に聞こえが悪くなったりめまいを起こしたりします。(突発性難聴やメニエール病)
よくある疾患
耳垢、外耳炎、内耳炎、突発性難聴、めまい、メニエール病

みみの構造
はな
「はな」の奥には副鼻腔(ふくびくう)という部位があります。ここに鼻水や膿が溜まると副鼻腔炎(ふくびくうえん)という状態になります。一般的には「蓄膿」と言われることが多いです。炎症が原因ですので風邪症状の後に起こることが多いのですが、アレルギー性鼻炎をお持ちの方はアレルギー症状に伴って起こることもあります。喘息をお持ちの方は好酸球性副鼻腔炎という難病の可能性もあります。また鼻の中の粘膜が腫れてポリープができることもあります(鼻茸とも言います)。できもの(腫瘍)の可能性があるポリープもありますので、必要に応じて生検検査(病理検査)を行うことがあります。
当クリニックでは、指先からの簡単な採血で20分で結果がわかるアレルギー検査を導入しております。小さなお子様や採血が苦手な方、すぐに結果を知りたい方にお勧めです。まずはお気軽にご相談ください。

※当院では、アレルギーに対する舌下免疫療法は行っておりません。
よくある疾患
鼻出血、鼻閉、鼻声、嗅覚障害、幼児の鼻水、アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症、小児の副鼻腔炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎

はなの構造
のど
「のど」と一言に言っても口の中から鼻の突き当たり、声を出すところや飲み込む深いところまで範囲は広いです。のどが痛いときにはどこの部位が炎症を起こしているかで対応が異なります。有名なのは扁桃炎です。口を開けると左右にみる扁桃は外から入ってくるばい菌(細菌・ウイルス)と戦うところです。体力が勝れば大事に至りませんが、体力(免疫力)が負けてしまうと扁桃炎になり高い熱が出たり痛みでご飯が食べられなくなります。扁桃がある場所を咽頭と言います。もっと奥は喉頭と言って声を出す声帯があります。飲み込む場所の近くでもあり、この場所を診察するときには鼻から細いカメラ(ファイバースコープ)を入れて観察します。
よくある疾患
のどの違和感、声帯ポリープ、声帯結節、扁桃・アデノイド肥大、睡眠時無呼吸症候群、急性扁桃炎、頸部リンパ節腫脹

のどの構造
二診体制
当クリニックでは、月曜日と水曜日の午前中に通常の外来診療に加え、東京慈恵会医科大学の鼻の専門医が診療を担当し、二診体制で患者さんをお迎えしております。専門的な診療が必要な場合にも、安心してご相談いただける環境を整えております。